まわる家/愛犬目線でつくる家
愛犬コーギーとずっと一緒に、より楽しく!よりアクティブに!
「何よりも、コーギーのくーちゃんとの生活を大切にしたい」
愛犬と暮らす家をつくりたいというのが建築主の願いでした。
くーちゃんと共に遊び、走り、思い出をつくれる家にしたいという想いを抱いて、当事務所に連絡をくださいました。
建築主は私(米村)と同じバックパッカー。バックパッカーの旅のスタイルは、たとえ回り道をしても旅そのものを楽しむことです。それは普段の生活にも当てはまるのではないでしょうか。
そんな夢や生活スタイルを具現化するために、当事務所では中庭を中心としたロの字型の建物を提案しました。
胴長短足種であるコーギーが上り下りしやすいように、緩い勾配の階段スペースを設計。L字型に階段が走る大胆な間取りです。
外断熱を採用したことで、壁の中に断熱材を入れる必要がないため、家じゅうの壁を収納棚や展示スペースとして活用できるようになりました。
そのスペースは”旅のギャラリー”と位置付け、旅の思い出の品々やポストカードなどを展示していただいています。
くーちゃんが自由に走り回るためだけではなく、誰もが、階段をぐるっと回りながら旅の気分を味わい、上り下りを楽しめるような空間を目指しました。
旅という共通の趣味があったことでたどり着けたプランです。
断熱性能は高く、2011年の夏の光熱費は月間4200円だったとのお話も伺っています。ペットに優しい家は人にも優しいし、エコノミーであることを実証できました。
撮影:BAUHAUSNEO 後関勝也