子どもたちが集まってくる土手の見える家(埼玉県朝霞市の音楽室のある家)
楽しくありたい!賑やかな家でありたい!オリジナルの“ハッピーさ”を求めて!
「かっこいい家をつくりたい」という建築主のご要望にお応えして、埼玉県朝霞市の郊外の住宅を設計しました。
ミュージシャンのご夫婦と、3人のお子さん、2匹の犬が暮らす家です。
敷地近くにはきれいな川が流れ、鴨の親子が遊び、鮎が泳ぐ。土手には幼稚園の山羊が放し飼いされて草を食べている。そんなのどかな環境にあります。
建築主は家族会議を開き、「なんで家を建てるのか?」をノートに書き出しながら話し合ったそうです。
結論として出たキーワードは「家族みんなが楽しくあること=Happy Familly」でした。
家全体を、ワクワクするような楽しさでいっぱいに。家族が一体感を持てる家を具体化するための設計を行いました。
家の中央に大きな吹き抜けを設けたことで、2階の子ども部屋と空間がつながっています。子ども部屋には扉をつけずに、家の中央(リビング、キッチン)から子ども達の様子がすぐに把握できるようにしました。声を張り上げなくても会話ができる距離感です。
また、2階には共有のスタディスペースをつくり、家族が顔を見ながら勉強できるようにしています。
リビングに面したスペースにはこだわりの音楽室(スタジオ)を設け、お母さんが主宰するピアノ教室の会場に。防音遮音仕様なので、教室として使う以外の時間はお父さんがドラム、お母さんがエレクトーン、娘さんがピアノという「家族バンド」で日夜音楽を奏でられます。
温熱環境に関しては、温度差をなくし、家中が快適になるように設計しました。光熱費のコストは低く抑えられています。
完成した家は、ピアノ教室の授業後には大勢の子ども達が集まり、音楽室でカラオケをしたり、広いリビング遊んだりする「子どもの城」になりました。
みんなが集まってくる家こそ、魅力的な家であり、Happy Famillyな家ではないでしょうか?
撮影:BAUHAUSNEO 後関勝也