配筋検査を行いました.「函南の崖地の家」
着工後4回目の現場打合せおよび配筋検査を行いました.
今回は構造設計担当の大賀建築構造設計事務所の大賀さん
にも立ち合っていただきました.
僕の設計の場合、基本として構造に関しては専門の構造
設計事務所にお願いをしています.
いわゆる....ノーマルなプランであれば僕でも構造
設計ができますが,たとえば大きな吹抜けがあるとか開口
が大きいとなると専門の解析が必要になります.僕の設計
の特徴の1つは「構造デザインの表現」です.骨組み.骨格
を隠さずに美しく見せることを意識した場合、専門のパー
トナーとなる(デザインも解る)構造設計者が必要不可欠
となります.
さらに,崖地に対する構造計画はとても重要であり生命線
です.
現場に到着すると,ちょっと空気が変わります!いつもの
事ではありますが.....基礎工事を担当している職人
さんたちは(偶然か?!)休憩に入り、無音の静まり返った
重々しい空気のなかで検査が始まります.
大賀さんが補正箇所を指摘していくのですが,空気が重い!
構造設計者は,図面に基づき問題点を指摘し,現場の職人さ
ん達は心の中で「面倒な...」と思いつつ黙って状況を見
つめてる....それはどの現場も同じような感じです.
設計者の監理は必要ないなどと言う人や組織もいますが,それ
は間違いです.経験で言うなら補正箇所は必ずあります.特に
基礎は重要です.