伊豆某所の家リフォーム調査 を行いました
伊豆の某所に行ってきました.リフォームの相談です.
リフォーム設計の難しさであり面白さ(?)は土俵となる既
存の建物の状況により設計手法もアプローチの仕方が変わ
ることです.
既存の構造体について,断熱材やサッシの断熱性能の見極
め,キッチンや浴室などの水回りの検討等々を総合的に判
断する必要性があります.しかも多くの場合図面がない事
が多いのです.図面が無いと構造設計の意図が読めません,
世間一般にリフォーム工事を軽視する風潮がありますが
それは間違いです.
人間で言うならば健康体ならば体力もあるし無理ができる
肉体改造もできますが,健康でないならば安全,安静,リ
ハビリなどの対策が基本になります.その見極めが大事で
す.
新築時の設計監理と施工が基本中の基本で築後の耐久性に
大きく影響を与えることは言うまでもないのですが,残念
ながら今まで調査に関わった物件は必ず”何か”の課題があ
ります.
今回の調査は,鉄筋コンクリート造の家で設計図が諸
事情により紛失中です.設計図があれば,構造体につ
いて詳細に分析でき,設計者の意図もくみ取れるので
すが,それが出来ません.徐々に,足を運びながら解
析し,工事現場をみながら調整して行くしかありませ
んが.....
天井裏を点検口から覗いて確認.いろんな配線がリフォームの度に
施工を繰り返されたそうです.これらの交通整理をする必要があり
ます.またコンクリートの駆体が唯一露出した場所であり目視になり
ますがコンクリート施工の質、精度も分析する事ができます.
リフォームについて:米村和夫建築アトリエ
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