葉山にある加地邸という住宅が10月と11月の週末のみ公開
されているので見学して来ました．

この建築は帝国ホテルの設計で知られる建築家フランク・
ロイド・ライトの設計の流れを組む日本人建築家遠藤新の
設計による重要な建築物です．

個人住宅で今まで公開されてこなかったのですが，今年
の秋になって限定的に公開されました．築86年もの年月
を経ているそうですが美しさ，設計者や施工に関わった
人達の執念やエネルギーを感じる作品でした．

内部の撮影は禁止されているので外部の写真を紹介します．

建物の外観．水平性を強調したデザインはフランク・ロイド・ライト
の作風が色濃く残る貴重な作品です．


玄関まわり，大谷石の階段，大谷石の造形的な組み方は全体に強い
ライト作品（遠藤新の作品）を演出しています．

屋根の造形は，銅板による板金職人の技が欠かせない事がわかり
ます．屋根の頂部にある立方体のキューブは屋根の換気口と思わ
れます．

リビングと庭をつなぐサンルーム状の半外部空間のテラス．公開日は
ここでコーヒーを売っていました．とてもいい雰囲気の空間です．

86年もの間，どこまでメンテナンスをしてきたのかはわかりません
が，古くなっても劣化しても絵になる雰囲気です．

エントランス前のポーチ空間．大谷石でつくられたベンチ．

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