応急仮設住宅を考える-1
某M町の応急仮設住宅の計画をまとめています。
応急仮設住宅とは地震などの災害があった際に家を失った人のために
自治体が応急対応として建設する仮設住宅です。
普段より意識していないと緊急時に行政側も対応できません。事前に
予定場所をピックアップしておいて、「どの位の戸数が建ち」「何名程
が収容できるのか」「どれだけの資材と人手と時間と予算が必要か」を
把握しておく必要があります。
当初の応急仮設住宅に求められていた条件は、「期間限定」「緊急措置」
であったのですが、実際にすぐにマイホームを建て直す人はごく少数で
応急仮設住宅に住み続ける人が増えてきました。
そうなると「居住性」が求められることになります。
今まで無いに等しかった断熱材が標準仕様で入るようになり、エアコンが
が付き、サッシの性能がアップし二重サッシに、隣の住居との壁も二重壁
になり生活音も遮音されるようになってきました。東日本大震災時では一
住戸あたり約620万〜約730万になったとのことです。某住宅メーカーがCM
でやってる住宅の工事金額にほぼ近づきつつあります。
逆に。。。。
応急仮設住宅は期間限定で解体することを前提としているので基礎工事など
は簡易な仕様に、構造も設備も20年30年耐えれる仕様ではないのに700万円
相当の費用がかかる事実。12坪の住宅として(注文住宅でもなく規格仕様)
坪単価60万円弱なのです。
30年ものローンを組む注文住宅でキッチンやお風呂などの設備にもこだわり
を入れた高気密高断熱のハイスペック仕様の住宅が坪60万では出来ないこと
を立証しているのではないでしょうか?