川越のコートハウス(Lions’-House)
介護を目的とした家
埼玉県川越市の住宅地、道路に接する部分が細い通路になっている旗竿敷地。建築主がご両親から引き継いだ土地に建てた木造平屋建て住宅です。
それまで一人暮らしだったご高齢のお父様と一緒に住みながら介護することを目的としていたため、バリアフリー仕様が求められていました。
そこで当事務所では、家族の一体感を大切にして、誰がどこにいるかが見渡せるように、中庭を囲むコートハウススタイルの平屋の住宅(6LDK)を提案。
建築主は「平屋で6LDKを建てられるだろうか」という不安もあったそうですが、打ち合わせを重ね、納得していただける設計にたどり着きました。
建築主と私(米村)は埼玉西武ライオンズのファンという共通点があり、「L」の字やライオンズブルーをデザインに取り入れるなど、お互いに楽しみながら家づくりを進めることができました。
さらに、工事の最後に登場したクリーニング業者(朝日産業:埼玉県和光市)の佐野副社長は埼玉西武ライオンズの佐野康雄投手のお父様であるため、現場はより一層盛り上がったのです。
「家づくりを楽しむ」という、当たり前のようでいて、いざやろうとするととても難しい課題にも真正面から取り組んだ住宅です。
撮影:BAUHAUSNEO 後関勝也