吉祥寺の家
吉祥寺の住宅地の中に、より温かみのある木の空間を創出する
吉祥寺駅から徒歩圏内という、利便性の良い立地にある住宅です。
家族のよりどころとして、都会環境の中でもホッと安心できる”オアシス”のような存在の家をテーマに設計。
全体のイメージとしては、シャープでクールに佇みながらも、温かみがにじみ出るようにバランスをとっています。
外観は、左官で仕上げた黒い部分で印象を引き締めつつ、セランカンバツのウッディな温かさのある壁面やバルコニーを組み合わせて、落ち着く雰囲気を演出しました。
内部は木材をふんだんに使い、「モダンテイスト」と「人間的な温かみ」の両方を実現。
床は、エキゾチックな模様を持つカバザクラを用いた、無垢のフローリングです。
天然素材を生かすため、ミツロウのワックスを使っています。このミツロウワックスは、家を建てた際に当事務所のスタッフも総動員で塗りました。その後は年に1回、ご夫婦で楽しみながら塗っているそうです。
大きな吹き抜けの空間は、光を取り入れるためでもあり、空気を循環させるダクトでもあります。さらに、1階のリビングと2階の個室空間をゆるやかにつなぐ役割も。
高気密高断熱とオール電化により、光熱費は低く抑えられています。
家族が一体感を持って暮らすことのできる、都会型リラクゼーションスタイル住宅です。
撮影:BAUHAUSNEO 後関勝也