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建築家(1級建築士)米村和夫が設計した注文住宅を紹介

陽の降り注ぐライトコートのある家(阿佐ヶ谷の家)

都心の狭小地でも,プライバシーが守られた生活がしたい.お風呂に大きな窓を設けたい!

杉並区の阿佐谷で、自然素材を使ったシンプルモダンの木造3階建て住宅を設計しました。
敷地面積は18坪。狭小地と呼ばれる土地であっても、太陽の光をいっぱいに受け、どの部屋も明るく風通しの良い、心地よい空間にしたい。
浴室には、スカッと外を眺められる開放的な大きな窓を設けたい。ただし、プライバシーは守りたい。
そんなご要望にお応えしました。

建物が3つのフロアーに分断されていても、誰がどこで何をしているか読み取れるような、家族の一体感がある建築にすることも設計上のテーマでした。
そこで、建物をコの字型に配置してできたライトコート(光を取り入れるための中庭)に開口部やテラスを設けて,3層の各フロアを視覚的につなぎ合わせていくようにしています。
ライトコートの外部に設けた木の格子(アマゾンチェリー)は、周囲からの視線を遮るという機能だけでなく、空間を柔らかく囲むことで安心感を演出しています。
囲われた空間には、魅力的なスペースができました。

機能面にも配慮しています。都市計画で定められた準防火地域内にあるため、準耐火建築物の基準を満たすように設計しました。
床以外は木材を露出できないため、柱や梁には石膏ボードを巻いて、クロスを貼り、防火性能を高めています。
高気密高断熱により、光熱費のランニングコストを抑えることにも成功しました。
楽しさと安心・安全、高機能を兼ね備えた住宅です。

撮影:BAUHAUSNEO 後関勝也

CATEGORIES

住宅地, 東京都, 狭小地

用途

住宅

場所

東京都杉並区

竣工

2009年4月

構造規模

木造3階建て

延床面積

86㎡

建築面積

35㎡

敷地面積

60㎡

構造設計

白須正広/クレモナ構造研究所

施工

株式会社角伊

工事費

約坪80万(コート,テラス,外構工事含む)